【旧枠モダン】永劫の輪廻コンボ案内
昨年12月に行われた第8回旧枠モダンGP、自分も参加してまいりました。持ち込んだデッキは永劫の輪廻コンボ。みんな大好き無限コンボになります。今更になってしまいましたが、旧枠モダンでコンボがやってみたい、そんな方の一助になれば幸いと思いまして、簡単な紹介と解説をさせていただきます。
目次
1.概要
まず永劫の輪廻コンボとは何か。ICE初出のエンチャント、《永劫の輪廻》によるクリーチャーの使い回しを主軸としたコンボデッキになります。
キツイデメリットも多数ありますが、《胞子カエル》や《ボトルのノーム》を使いまわすことで粘り強く戦うことを可能にしてくれる一枚!
フィニッシュ手段はお待ちかねの無限コンボ!《陰極器》のpigを利用し、繰り返し《狂気の祭壇》の効果を起動。相手の山札を削りきることで勝利を目指します。
2.デッキレシピ
早速デッキレシピから!
Main(60)
Creature(14)
3《クローサの大牙獣/Krosan Tusker》
2《起源/Genesis》
1《オーラ術師/Auramancer》
1《宝捜し/Treasure Huntur》
1《陰極器/Cathodion》
2《ボトルのノーム/Bottle Gnomes》
4《胞子カエル/Spore Frog》
Sorcery(12)
4《神の怒り/Wrath of God》
4《根囲い/Mulch》
4《発掘/Unearth》
Instant(4)
4《エラダムリーの呼び声/Eladamri's Call》
Enchantment(3)
3《永劫の輪廻/Enduring Renewal》
Artifact(3)
3《狂気の祭壇/Altar of Dementia》
Land(24)
4《平地/Plains》
1《沼/Swamp》
8《森/Forest》
3《低木林地/Brushland》
4《近づきがたい監視塔/Forbidding Watchtower》
4《吹きさらしの荒野/WindSwept Heath》
Side(15)
Creature(4)
2《堅牢な防衛隊/Staunch Defenders》
2《絹鎖の蜘蛛/Silklash Spider》
Instant(4)
1《天啓の光/Ray of Revelation》
3《金粉の光/Gilded Light》
Enchantment(4)
2《沈黙のオーラ/Aura of Silence》
1《聖なるメサ/Sacred Mesa》
1《聖なる場/Sacred Ground》
Artifact(3)
1《防御の光網/Defens Grid》
2《トーモッドの墓所/Tormod's Crypt》
コンボに直接関係するカードは赤、コンボを円滑に進めるためのパーツは青にしてみました。所謂起源コントロールをベースとしています。
コンボパーツの一つ、《陰極器》は《エラダムリーの呼び声》でデッキからサーチできるのに対して《永劫の輪廻》と《狂気の祭壇》の2枚を直接サーチできるのは《魔性の教示者》のみ。便利なことに間違いはないのですが、お世辞にも使い勝手がいいとは言えないでしょう。そこで考えたのが《根囲い》でデッキを掘り下げることです。肥えた墓地から《オーラ術師》や《宝捜し》でそれらを回収することで、間接的なサーチとしました。コンボとは直接関係ないものの、墓地肥やしと相性がよくかつ大きなアドバンテージをもたらす《起源》も自然とデッキに入ったので、前述の通り起源コントロールの派生の様な形に。
《狂気の祭壇》は自身も対象にとれるので、早い段階で設置して墓地肥やしに用いることも多いです。一方の《永劫の輪廻》は二つのデメリットがとにかく重い。軽々しく唱えようものなら自分の首を絞めることにもつながります。ですので、コンボパーツがある程度揃ってきた、もしくは《胞子カエル》を使いまわす必要がある等、局面を見極めての設置が重要になってきます。
3.各カード解説
次に、各カードの採用理由やデッキでの役割についてになります。
・《クローサの大牙獣》《起源》
旧枠モダンの新定番にして、このデッキの貴重なリソース源です。《胞子カエル》《ボトルのノーム》での時間稼ぎ、そして《オーラ術師》《宝捜し》を絡めた間接的なコンボパーツの回収にと、《起源》はとても重要な一枚になります。
・《オーラ術師》《宝捜し》
《起源》の存在もあり《根囲い》や《狂気の祭壇》で積極的に墓地を肥やすことになるのですが、その際に墓地に落ちたコンボパーツを回収するのがこの2枚のお仕事。単純にコンボパーツを破壊された際のリカバリーにもなりますので、活躍の場は多いです。
・《陰極器》
無限コンボのパーツその1。単純に3マナ3/3ってだけでそこそこ強いので、いざって時は戦闘に駆り出しちゃいましょう。
・《ボトルのノーム》《胞子カエル》
コンボパーツが揃うまでの時間稼ぎ要員です。特に《胞子カエル》を用いたロックは相手によっては勝ち手段が消滅することも。《花の壁》等も候補になります。
・《根囲い》
《起源》を中心に積極的に墓地利用をする関係もあり、2マナで4枚デッキを掘り下げられるこのカードは相性抜群です。防御を《近づきがたい監視塔》に依存していることもあり、それにアクセスできることも大きいです。
・《発掘》
コンボに関係したクリーチャーが軒並み3マナ以下だったので実験的に投入してみました。悪くはなかったけど、良くもなくと言った感じでした。 正直タッチしてまで使うものではないと思います。
・《永劫の輪廻》《狂気の祭壇》
コンボパーツその2とその3。それだけでなく、《永劫の輪廻》は《胞子カエル》等での時間稼ぎにはうってつけですし、《狂気の祭壇》は自分のデッキを掘り進めることでコンボの完成に一役買ってくれます。《起源》を能動的に墓地に送れることも見逃せません。
・《近づきがたい監視塔》
防御の要の一つです。積極的に殴るデッキ、と言うわけでもないので《樹上の村》と悩んだ末にこちらに。多くのアタッカーをしっかり受け止めてくれる名ブロッカーです。
・《金粉の光》
このデッキの天敵は起源系の例にもれず墓地対策です。それら墓地対策の多くがプレイヤーを対象にとっているので、コイツでメタります。《象牙の仮面》だと《狂気の祭壇》で自身を対象にとれなくなるためこちらになりました。
その他、比較的ポピュラーなものは省略しています。ご了承ください。
今回は前述したレシピを用いたのですが、反省点は多いです。まず書いてある通り、《発掘》に黒をタッチしてまで使うほどの魅力を感じなかったんですよね。大きく黒に寄せたデッキならまた違った感触になったとは思いますが、タッチするならおとなしく青にして《嘘か真か》にした方がいいでしょう。
《宝捜し》も活かしきれていなかった気がします。《道化の帽子》や《鋸刃の矢》の様な使いまわすうまみのあるアーティファクトももっとよく検討するべきでした。防御も《近づきがたい監視塔》や《胞子カエル》に頼っていましたから、それらを突破する手段を持ったビートダウンには手も足も出ず。特にランデスは天敵と言えるでしょう。
4.おわりに
今回は《陰極器》と《狂気の祭壇》を用いたものを紹介しましたが、《ナントゥーコの鞘虫》の様にパワーを参照しないサクり台を用いる場合、《羽ばたき飛行機械》なんかも採用できます。《永劫の輪廻》の白こそ必須になりますが、コンボパーツ次第で様々なカラーで組める、そんな自由度の高さもこのデッキの一つの魅力だと言えます。無限コンボが好きな方、またはライブラリアウトが好きな方には是非検討していただきたいです。
さて、いよいよ目前に迫った第9回旧枠モダンGP!今度はどんなデッキが優勝をかっさらっていくのか?第8回でトリコロールが優勝したことで、まったく読めなくなった気がします。どんなデッキが出揃うのかも注目のポイントです。12.5%ならぬ6.25%の衝撃なるか!?目が離せませんね。当日をお楽しみに!それでは。